入院生活 - こまるのバスタオル

一年前に左胸のしこりに気付き、検診を受けました。マンモグラフィー、エコー検査をし、要精密検査ということで、組織診というものをしました。太めの針でバチンッ、としこりを刺し、組織を採って調べるものです。

結果、おそらく良性腫瘍だろうということでした。

胸のしこりの多くは、線維腺腫という良性のものらしいのですが、わたしのはそれに似て非なるもの、葉状腫瘍というものの可能性があるとのことでした。

この腫瘍、大きくなっていくことがあり、10cmもの大きさになることもあるとか。

実際、わたしのしこりも、一年で1cmほど大きくなりまして、この度切除手術に至ったわけです。

手術は全身麻酔で行われました。

手術室は青く無機質で、なんだか倉庫みたいでした。麻酔が体に入っていくと、点滴の部分がぴりぴりとし、それが最後の記憶です。

「こまるさん。」

名前を呼ばれて目を覚ますと、本当に不思議な感覚。時間としては1時間15分程の手術は一瞬にして終わっていました。

その日はベッドで安静。携帯をいじりながら、時々寝返りをうって過ごしました。

胸には5cm弱の切跡。動くと少し痛むものの、割と痛くはなく、痛み止めも使わずでした。

次の日には管もとれ、食事も再開し、シャワーはできないけど普通に過ごせました。

明日、退院です。

さて、取り出した腫瘍がどのようなものだったのか。その結果は1ヶ月程かかるようです。

入院生活4日間。

娘の子育てから離れ、一日中映画や本やマンガをみて、眠たくなったら寝て、誰からも何も言われない生活。うん、結構楽しみました。

でも。

手術が終わった日の、動けない、食べられない、何もできなかったあの夜は、やっぱりつらかった。健康ってありがたいなって、やっぱり感じました。

明日は退院祝いで、家族で焼き鳥です。

最初は大部屋でしたが、窓がなく圧迫感がしんどくて個室にしました。

外を感じられるのは、やっぱりいいですね。